田舎生活はあまりお金がかからないというイメージを持つ人がいるかもしれませんが、実際は都市生活より高くつく点もあります。もちろん低く済ませることができる点もありますが、はじめて田舎への移住・転居を考えている方の田舎生活のイメージがより具体的になるように私が感じることを書いてみます。
車が必須
都会であればあるほど電車やバスなどの公共交通機関が整っており、かつ、徒歩圏内にスーパーや病院などが揃っていて、日常生活のほとんどの移動は車を所有していなくても可能でしょう。
しかし、田舎であればあるほど公共交通機関は少なく、スーパーや病院も少なくなります。
よって、田舎度合が増すにつれて車の必要性は高まります。
費用面で言うと、電車・バス代の代わりに車の購入費用・維持費がかかるようになります。
田舎度合が増して移動距離が長くなれば、そのぶんガソリン代もかさみます。
もちろん、都会で車を所有するよりは地価が低いので駐車スペースにかかる費用は少なく済みますけどね。
そういう意味では、車好きや運転好きにとっては悪くない条件かもしれません。なにしろ、田舎の海や山を感じながらのドライブが日常になるのですから。
信号待ちのストレスもありません。
価格競争が無い
だぶん、店の数が少ないからでしょう。
スーパーなどの商品価格が都会のスーパーに比べて高いことが多いです。近隣に同業店が少なければ価格競争の必要性も低いのだろうと思います。
一方、地域の物産館や直売所などで、地域の方が作った新鮮な食材が安く手に入るメリットもあります。
あと、これは運搬費用がかかるからという理由もあるのかもしれませんが、私が知っている限りでは、田舎のガソリンスタンドは燃料価格が高いです。
車での長距離移動が必要なのにガソリン代も高いというダブルパンチです。
家賃が高い
2と関連する内容ですが、物件自体が少ないためか、意外と家賃が安くないです。
むしろ、同程度の間取りだと都市部より高いという場合も少なくありません。
最寄りの駅から徒歩1時間、最寄りのコンビニから徒歩2時間とかでも安くはなりません。
そういう理由も少なからずあり、私は家を購入しました。家を購入する場合は土地代が安いのはメリットです。どうせだからと思い、広い土地を買って平屋を建ててやりました。
そのため、のびのびと子育てができるのは嬉しいです。子どもがどれだけ大きい声を出そうが暴れようが、近所迷惑になる心配がありません。
以前住んでいた郊外の賃貸マンションは、その地域の中では家賃の高い、しっかりめの作りでしたが、生活音の苦情チラシや張り紙が頻繁にありました。そのころはまだうちには子どもがいませんでしたが、今になってみると、うちの元気な子どもをあのマンションで育てるのは、子どもにとっても親にとっても窮屈だったかもしれません。
介護保険料が高い?
私の住んでいる自治体が特別にそうなのかもしれませんが、都市部の自治体に比べて介護保険料が高いです。少子高齢化が著しいからですかね?
あと、産業が少ないからでしょうか。私の住んでいる自治体は介護保険サービス事業所が多いです。介護サービスを利用する方にとっては選択肢が多くて良いのかもしれませんが、現役世代にとっては負担大です。
以上、金銭面で思いついたことを挙げてみました。
実際に住んでみて、私は「意外と金かかるじゃん」というのが正直な感想でした。
移住・転居を考えている方の参考になれば幸いです。