新築で家を購入しようと思っているけど、どのような流れで契約やローン審査、着工まで進んでいくのか分からない、おおまかな流れを知っておきたいという方のために、現在の自宅を約1年半前に新築した私が、ざっくりと流れを説明したいと思います。
ハウスメーカーや工務店が決まれば担当の方から教えてもらいながら進めることなので、注文する側が予め把握していなくても問題はないのですが、全体の流れを掴んでおくと、何かと前もって準備する時間ができたり、担当の方とも話がしやすかったりするので、知っておくことをおすすめします。
では、ハウスメーカー選びから着工までの流れを順に書いていきます。
メーカー選び、同時に住宅ローン事前審査
マイホームを購入するにあたり、多くの人は住宅展示場のモデルハウスや完成見学会などに行き、イメージを膨らませながらハウスメーカーや工務店を選んでいくことと思います。
その際、自己資金で購入する強者以外には、ハウスメーカーや工務店の営業さんは、まず住宅ローンの事前審査(仮審査とも言う)を勧めてきます。なぜならメーカーとしては、建築資金が確保できない人にどれだけ営業しても意味がないからです。まずは住宅ローンの審査が下りる人なのかの確認と、おおよそ資金がどのくらいなのかをはっきりしないと話を進められないのです。
ちなみに住宅ローンの事前審査では借入可能限度額を出してもらうことになります。所得証明書や源泉徴収票などの所得が分かる書類を提出することになります。審査の手続きはだいたいメーカーさんがしてくれます。
実際、私が住宅展示場巡りをしているときも、どのメーカーの営業さんも、とにかく住宅ローンの事前審査を勧めてきました。私としてはどのような家を作ってくれるのかの話をしたいのですが、ほとんどのメーカーは事前審査が済むまでは本気の提案はなく、事前審査に通ると本気感を出すという印象でした。メーカーとしては当たり前の対応だとは思います。
余談ですが、実際に私が契約したメーカーの営業さんと設計士さんだけはそうではなく、はじめからかなり腰を入れて提案してきてくれました。その熱意と誠実さも契約したいと思った要因でした。
土地探し
親から土地を継いだりしてすでに土地を確保している人は必要ありませんが、土地も同時に購入する人は土地探しもしなければいけません。
メーカー選びや住宅ローン事前審査が終わる前に自分で進めていいのですが、メーカーに土地探しを手伝ってもらいたい場合はやはり事前審査が済んでからのほうが都合が良いと思います。
メーカーとしても土地次第で間取りや家の向きを考えなければいけませんし、住宅ローン等の建築資金の総額から土地代を引いた額が建物にかけられる費用ということになるので、しっかり考えて進める必要があります。
あと、土地が決まらないと住宅ローンの本審査もできませんので順序良く進めていく必要があります。
間取り・仕様決め
ここまで進んでようやく本格的に間取りや仕様を決めていきます。仕様というのは、キッチンやトイレの製品、壁紙、床材などのことです。一つ一つ決めていき「こんなに細かいことも!?」と、しんどくなることもありますが、私はこの過程が一番楽しかったです。
夢や希望があっても、一方で予算という現実があり、悩ましいこともあると思いますが、長年住むことになるかもしれない家ですので、しっかり悩みましょう。
住宅ローン本審査+団体信用生命保険
土地代と建物のある程度の間取りや仕様が決まればおおよその金額が出ますので、その金額を元に住宅ローンの本審査を受けます。
審査の結果が出るまでは、新しくクレジットカードを作ったり、車のローンを組んだりしないなどの注意点があるので、前もって確認して必要があれば時期をずらすようにしてください。
あと、住宅ローンの本審査に加えて、ローン返済が始まってから何かしらの事故や病気でローン返済が難しくなった場合の保険に加入する必要があります。それが団体信用生命保険と言います。私の場合は住宅ローンを申請した金融機関が指定する保険に加入しました。
詳細な仕様の決定⇒本契約⇒着工 +火災保険
住宅ローン本審査後でも、メーカーとの本契約が済むまでは仕様の変更は可能です。
打ち合わせを重ねて色々な知識がついていくと悩むことも増え、ギリギリまで迷う人もいると思います。私自身、ギリギリまで悩んで仕様変更をしました。どれだけ考えても悩んでも、結局、暮らし始めた後に、仕様の全てを把握していなかったことに気づいたり、もっと悩むべきだったと思うこともあります。
私は終盤で力尽きて、考えることを諦めてしまいましたが、最後まで悔いのないよう頑張ることをおすすめします。
あと、ほとんどの人は火災保険にも加入すると思います。住宅メーカーが保険会社を紹介してくれることもあると思いますが、自分で保険会社を選びたいという人は保険のリサーチもしておくとスムーズに進むでしょう。
メーカー選びから着工までのおおまかな流れは以上です。充実した家作りになりますように!