田舎の地域付き合い 移住を検討中の方へ

都市生活と田舎生活の違い

今回は田舎の地域付き合いについて書いてみます。

地域付き合いは、田舎で育った人が田舎嫌いになる理由のトップを争うかもしれません。

私の体感では、これと、「遊び場や商業施設が少ない」がトップを争うのではないでしょうか?

でも、田舎特有の地域付き合いが嫌という人は、新興の分譲地に住むなどの選択をすれば多少は逃れることができるかもしれません。

プライベートが筒抜け

都会に飛び出して田舎に戻りたがらない多くの人からこの理由を聞きます。

都会に飛び出している人だけでなく、現に田舎に住んでいる地元民からも耳にします。

まだ私はあまり感じることはありませんが、田舎の居住歴が長い人には身に染みている文化なのだと思います。

例えば、自宅に車が停まっているか、停まっていないか

あるいは、部屋の明かりがついているか、ついていないかなどで

在宅か不在かが知られます。

すると、地域の集まりを「用事がある」とか「仕事で帰っていない」とかの理由で欠席していたのが、嘘だとバレたりするのです。

また、田舎を走る車の台数は限られているため、車の中に誰が乗っているかも簡単に確認されます。

不倫相手とのドライブなんてすぐにバレます。週刊誌なんて必要ありません。ゴシップは道端に落ちています。

また、誰それのところの息子さんは○○高校だ、○○大学だ、○○株式会社だ、などと学歴や勤め先も知れ渡ります。

自分の家族が優秀な偏差値であったり、大手企業に勤めていたりして鼻が高い思いをする人もいるでしょうが、反対に劣等感を感じる人もいるかもしれません。さらに、そういうのが噂されているんだなぁと思ってますます嫌な気持ちになる場合もあるかもしれません。

今書いたことは、田舎でなくても郊外の新興住宅地や戸数の多いマンション内でもあてはまる話かもしれませんが、田舎の噂が広まる速さやコミュニティの狭さがこの特徴をより顕著にします。

でも、新興の分譲地に住んでいると、ご近所さんもヨソの地域から入ってきた人が多く、プライベートへの介入は比較的少なくなります。そして、新興分譲地に戸建住宅を構える人は、比較的、深い近所づきあいをしない人が多いように思います。

新興分譲地にも地元民はいたりするのですが、そういう人たちのなかには、元々住んでいた地域のしがらみから逃れるために住まいを変えた人もいます。

公役(くやく)

地域によって頻度が違いますが、年に数回、地域の清掃活動があります。

ある程度の人口がある地域なら自治体が業者に依頼しているような、道路の草刈りやゴミ拾いなどの清掃活動です。

だいたい、1世帯で1人が参加すればOKな場合が多いようです。

聞いた話ですが、地域によっては参加しないと罰金的なことがある場合もあるようです。

参加すれば手当が出る地域もありますが、そんな金があるなら業者に頼もうよと思う人もいるのではないでしょうか。

ただ、これも新興分譲地に住んでいると、分譲地内での環境保全の取り決めなどはあるかもしれませんが、分譲地の外の清掃活動には声がかからない場合もあります。

実際に新興分譲地に住んでいる私の家にはいまのところお声かけがありません。

消防団

地域の主に若い男性を対象に消防団への参加が呼びかけられます。強制ではないのですが、応じないと、地域での居心地が悪いらしいです。

だいたいどの田舎も人口が減少し高齢化が進んでいるので、より参加への圧力が高まっているようです。

そして、消防団の活動なのですが、

定期的な訓練や実際に火災が発生した場合の招集の他に、飲み会があります。

人によっては飲み会こそ消防団の活動のメインだと言います。

飲み会が好きな人には良いかもしれませんが、苦手な人にとってはつらいですよね。

どのくらいの頻度と規模なのかは地域によって違うのかもしれませんが、苦手な人にとっては飲み会が大きな負担となるそうで、とにかくこれが嫌で田舎に戻りたくないという人もいます。

ただし、この点についても、私は30歳手前で田舎に移住して1年が経ちましたが、新興分譲地に住んでいるためか、お声が掛かりません。

そして仮にお声が掛かっても断ろうと思っています。移住してきた世帯は消防団に参加しないケースも多いそうで、断ったからといってそれほど肩身の狭い思いはしなくても済むみたいです。

以上が田舎居住歴1年の私が思いつく、田舎の地域付き合いの好き嫌いが分かれるであろう点です。

「野菜がもらえる」などの嬉しい点も、もちろんあります。

でもこうした素晴らしい文化も地域付き合いがあればこそで、

新興分譲地に住んでいるとあまり享受できません。(笑)

だから、あまり深い地域付き合いは避けたいという方には新興分譲地がおすすめですが、

地域付き合いも楽しみたいという方は、旧来の地域も合うかもしれません。

移住を検討している方のご参考にどうぞ

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