地方移住や別荘の購入を検討中で土地を購入予定の方
せっかく地価が低い田舎に住むのだから広い土地を買いたいという気持ちがありませんか?
我が家はそうでした。
100坪の土地と150坪の土地を見比べたとき、100坪も決して小さくはないのですが、子どもがはしゃげる庭が欲しいとか、家庭菜園をしたいとか、将来は犬を飼って犬が走れる庭にしたいとか、そんなことを考えて150坪を選びました。
ところがどっこい
広い土地にはそのぶん、外構工事にお金・労力・時間などのコストを要します。
業者に頼めば自分の労力と時間は節約できますが、お金はそのぶんかかりますし、
DIYだと業者に頼むよりお金は低く抑えられますが、労力と時間がかかります。
これは、新築時だけでなく、居住を始めてからの維持管理にしても同様です。
私は新築時の外構費用を抑えるためにも、DIYを楽しむためにも、自分でできないことだけを新築時に業者に頼み、後はのんびりやっていこうと考えていました。
しかし始めてみると、のんびりとはいきません。
色々と必要な作業があるのですが、その中で最も大きなウエイトを占めるのが雑草との戦いです。
除草剤を使えば簡単なのですが、除草剤を使うと他の植物も育ちにくいし、土地の法面にはそもそも使えません。なぜなら法面に生えている草は土が流れるのを防止する役割があるので、除草剤で草が枯れてしまうと、土地が崩れる恐れがあるからです。なので、法面の雑草対策は草刈りをするか、擁壁を作るかです。
法面以外の平場の部分の雑草対策を考えると、
①芝生などのグランドカバー
②砂利
③セメントやタイル、レンガ敷
の3つが大きく分けたときの選択肢になります。
そして、それぞれにメリット・デメリットがあります。
今回は、土地購入を検討している方の心構えに協力できるように、この3つの選択肢の特徴を書いていきます。
グランドカバー
芝生を代表とするグランドカバー
グランドカバーは今回の3つの選択肢の中では、私としては最も維持管理にコストがかかります。
まず、グランドカバーを育てても、ブランドカバーの隙間を縫って生えてくる草がいます。そのままにすると見栄えが悪いので、その草を抜くなり、グランドカバーにしている植物にだけ効かない除草剤を使用するなりしなければなりません。(※芝生であれば、芝以外の雑草に対してだけ効く除草剤がホームセンターなどに売ってあります。)
そして、植物なので肥料をあげなければなりません。
虫や病気にやられる可能性もあるので、その場合は殺虫剤を使用します。
そして、グランドカバーといえど、成長しすぎると庭が歩きづらくなるため、場合によってはカットする必要があります。芝生の場合、芝刈りは必須です。
芝一面の庭に憧れる方も少なくありませんが、芝を綺麗に保つためにはそれなりの手間がかかりますことを、一応言っておきます。
砂利
砂利は適切に敷くことができれば、グランドカバーほどは管理にコストはかかりません。
砂利に土や砂が混ざって見た目が悪くなった場合に取り除く必要があるくらいです。
ただ、それくらいの管理で済むように適切に敷くことが大切です。砂利を敷く最初の段階を丁寧にしないと、砂利の合間から雑草が生えてきて面倒なことになります。そのためにはお金をケチってはいけません。
では砂利の合間から雑草が生えてくるのを防ぐにはどうしたらいいかを私の経験で説明します。
方法は2つです。
1つ目は、砂利の下に防草シートを敷く方法です。代表的な方法です。
でも、この方法は注意点があります。防草シートの性能に妥協しないという点です。
安価な防草シートは性能もそれなりなので、上に敷く砂利の種類や厚み次第では、すぐに効果がなくなります。防草シートの隙間から雑草が生えてくると取り除くのが余計に大変で、踏んだり蹴ったりです。
丈夫で厚みのある防草シートにするか、
あるいは、安価な防草シートを使うにしても、防草シートが破れないように、かつ、防草シートが露出しないように厚めに砂利を敷くなどの対策が必要です。
2つ目は、日光が土に届かないくらい砂利を厚く敷くという方法です。
具体的にどのくらいの厚みなら良いのかというのは条件次第だと思うので、これが正解という数字を言うことはできないのですが、私の場合、正確に測ってはいませんが、8㎝くらいの厚みはあると思います。
そして、私がこの方法を採用している箇所は、なるべく、地面に近い所には細かい砂利を敷いて土を固めて、その上に粒が大きい見た目が本命の砂利を敷いています。
この方法を採用した箇所は今のところ雑草ほぼゼロです。
セメントやタイル、レンガ敷
この方法が雑草対策としての効果は一番望めます。維持管理にもほとんどコストはかかりません。
しかし、初期費用は大きいです。
だから私は少しでも節約しようと、目下DIYで進めているのですが、それでも、どえらいお金・労力・時間を要します。
雑草対策として紹介する3点は以上です。
なんだかんだ、こうして作業やコストが必要になり、イメージしていた“のんびり生活”はできていません。
休日のほとんどを庭仕事に持っていかれてます。
庭仕事なので気候が良いタイミングを狙って作業をしたいのですが、田舎って寒さ・暑さが厳しい地域が多いですよね。さらに雨が降っては戦ができない。
ということで作業ができる時間も限られます。
そして、庭仕事が溜まっていき、「あれもやらなきゃこれもやらなきゃ」といった精神状態で、気持ちのゆとりもございません。
広い土地を買おうと思っている方は、こうした点を踏まえて検討してみてください。