田舎で暮らしながら会社勤めするなら自宅から離れた地域にすべし

当ブログで以前、田舎で仕事を探すなら医療・福祉の資格がおすすめという記事を書きました。

田舎は産業が限られているため、移住してどこかに勤めることを考えている方には医療や福祉の資格が武器になるという内容の記事です。

でも、田舎で暮らし、その地域の職場に勤めると、人によっては生活しづらくなります。

その理由を端的に言うと、仕事とプライベートの切り離しが難しいからです。

仕事とプライベートが同じ圏内になると、必然的に、仕事で関わる人からプライベートを知られることになります。

具体的には、自宅が知られる、スーパーで買い物中に店内に居合わせる、銀行や役場で顔を合わせる、運転しているところを見られる、などなど。

なぜなら、田舎は人もスーパーも車も数が少ないので、自分以外の人に紛れることが難しいのです。

仕事とプライベートの自己演出を分けるタイプの人の多くにとっては、これが大きな生きづらさになります。

仕事中に関わる人は、仕事中のあなたを知っています。明るく朗らかなあなたをイメージしているのに、あなたがダラけきった表情でスーパーのお菓子売り場を物色している姿を見られてしまうのです。

庶民的なキャラを演じているのに、高級な車に買い替えたことがバレますし、反対に、車が以前より明らかにグレードダウンしていることなども、すぐに知られます。

完全にプライベートモードになっているときに仕事で関わる人に話しかけられても、しゃべりのキレも良くありません。

だから、仕事で関わる人に隙を見せられない人は、ずっと舞台上にいるような感覚でいなければならないのです。

例えば自営で美容室やカフェなどの接客業をする人や、福祉施設に勤めて利用者やその家族からの評判を気にしないといけない人です。

子どもがいる方の場合は、親の評判が子どもの見られ方にも関わりかねないので、配慮すべき点が多くなります。

もちろん、仕事とプライベートを分けずに生活できる人もいますので、そうした方は気にならないでしょう。美容室やカフェを経営していようと、福祉施設に勤めていようとです。

これは性格や考え方の違いだと思います。

ただ、大多数の中に紛れて生きることが容易な都市生活しかしたことがなくて、田舎の“人の繋がり”に良いイメージだけを持っている人は要注意です。

この“人の繋がり”は、田舎暮らしの独特な文化です。良い意味でもそうでない意味でも。

あと、実際に田舎の職場に勤めて仕事を始めたと仮定して、もう一歩進んだ話をすると、

同じ地域内での転職も、地域での居心地が悪くなりかねないので覚悟が必要です。

というのも、田舎は職場の数が少ないので、地域内で転職すると元の職場の同僚に新たな職場を知られやすいですし、新たな職場の同僚が元の職場の同僚からあなたの噂を聞いたりします。

ということは、元の職場で何か問題を起こしたり、あなたに問題が無くても職場があなたに悪い印象を持っていれば、あなたの悪い評価が付きまとうということです。

そうでなくても、先に書いたように、地元のスーパーなどで元の職場の同僚と顔を合わせなければならないので、気まずい辞め方になった場合は、それだけで地域内での居心地が悪くなるのです。

今回は以上です。

以上のような事情がありますので、仕事とプライベートを切り離したい方は、地方に移住しても、その地域内の会社には勤めずに、生活圏が異なる離れた地域の職場を探すことをおすすめします。

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